山田会


山田会

 男はつらいよの寅さんシリーズなど数多くの映画を作り続けている「山田洋次監督」を敬愛し、応援しているのが「山田会」。
 「山田会」が発足するきっかけとなったのは、「男はつらいよ第45作」のロケが宮崎県の日南で行われたことで、「なぜ日向に来てくれなかったのか、ぜひ日向でやってほしい」と考えた。そんな思いを宮崎県日向市の中で寅さんが似合いそうな場所の写真を収めて、ラブコールの手紙とともに送るが、当然ながら返事、反応なし。
 そこで、タレント名鑑で調べた自宅電話に、日向でのロケのお願いと、「あなたの映画を中心に小さな映画祭みたいな催しをしたいけど、その時は来てくれますか?」と直接電話。親切に最後まで話を聞いてくれた山田監督から「寅さんロケは、次回はもう決まっているから、また今後検討します。映画祭については、時期さえ合えば行けますから、僕のスケジュールを管理している松竹の○○さんに電話してみて」と言われ、その1ケ月後には、来年1月16日に日向に行きますという返事が松竹からあり、初回の催しが実現。
 そこで、名前をつけなければということで、映画を製作するスタッフが「山田組」ならば、こちらは「山田会」にしようとメンバーで決め、山田監督からも了解を得た。その後、監督が新作を作れば、先行上映会を「学校」以降ほとんどの作品で開催している。単なる上映会でなく、監督自身はもちろんのこと、倍賞千恵子さんや山田組製作スタッフなどに快く参加をいただきながら様々な催しを開催している。
 平成5年の発足以来、周囲からも温かい応援をいただきながら自分達の信じる活動を地道に続けて来たが、平成12年12月には松竹(株)から感謝状を授与される。

 ※山田会関連新聞記事:6年10月15日西日本新聞記事6年12月19日読売新聞記事


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